熊本市電の"顔パス乗車"システム 熊本市が導入断念 3月まで実証実験
熊本市電の車両
熊本市は、熊本市電の決済手段として導入を検討していた顔認証システムについて断念する方針を明らかにしました。
これは23日の市議会の地域公共交通に関する特別委員会で明らかにしました。熊本市は、キャッシュレス決済推進を目的に、去年12月から今年3月まで、事前に専用のスマートフォンアプリをダウンンロードし、決済方法や顔写真を登録すつことで、車内の端末に顔をかざすだけで乗り降りできる"顔パス乗車"の実証実験を行いました。
その結果を検証したところ、導入費用約6000万円に加え、毎年800万円の固定費がかかることや、市民アンケートで顔認証に抵抗を示す回答があったことなどを理由に導入を断念したとしています。
また全国交通系ICカードの決済廃止については市議会の指摘で再検討をしていますが、熊本市は廃止せず、費用を抑えるために簡易型の端末を導入した場合でも、追加で8000万円かかると説明しました。