「確認せずそのまま…」誤って両面印刷し裏面に別人の情報記載された医療受給者証を送付
熊本県は26日、医療費助成を受けるために必要な受給者証の交付をめぐり、個人情報の流出があったと発表しました。受給者証の裏面に誤って別の人の個人情報を印刷していたということです。
個人情報の流出があったのは、指定難病の人が医療費助成を受けるために必要な「指定難病医療受給者証」です。熊本県によりますと、9月9日から11日にかけて更新の申請があった617人分の受給者証を20のグループに分けて印刷しました。受給者証は1枚につき1人の情報が記載されます。
しかし1グループ40人分については、1枚は正常に印刷されたものの、表と裏にそれぞれ別の人の受給者証が印刷されたものが19枚ありました。また1人分は印刷されていませんでした。
本来は県職員と受給者証の送付を委託している業者が名簿との突き合わせや枚数確認を行いますが、確認せずそのまま、表面に記載された19人に送付されたということです。このうち12人が封を開け、名前や住所、生年月日、病名などが流出したということです。裏面に印刷された人には受給者証が届きませんでした。封を開けた人からの連絡で判明したということです。
熊本県は、受給者証と名簿の突き合わせを2人以上で行うなど再発防止に努めるとしています。