地元・熊本で初優勝「米ツアーにも参加したい」竹田麗央選手が大会を振り返る
4月12日から14日まで行われたKKT杯バンテリンレディスオープンで、悲願の初優勝をあげた熊本・合志市出身の竹田麗央選手。優勝の翌日の15日、KKTを訪れスタジオ生出演しました。
(緒方太郎キャスター)
優勝を決めた前日からどう過ごしましたか?
(竹田麗央選手)
たくさん「おめでとう」のメッセージをいただいてすごく嬉しかったです。
100件以上来ました。
(宮澤アナウンサー)
KKT杯バンテリンレディスオープンでの竹田選手のプレーを振り返ります。
竹田選手は初日こそ1オーバー41位タイでしたが、2日目はバーディーラッシュ。8バーディー・2ボギーで3位タイに急浮上。最終日は今シーズン4度目の最終組。多くの地元ギャラリーに見守られながら初優勝をかけた戦いに挑みました。スコアを2つ伸ばして首位に立った竹田選手ですが、15番ホールで大きな試練が。第2打がバンカーに。続く第3打もグリーンをオーバーしてしまいます。しかし第4打がチップインでパーをセーブ!
このピンチを乗り越えた竹田選手は、2ストロークリードで最終18番。ついに待ちわびた瞬間が訪れました。パーで初優勝。地元・熊本での初優勝は2007年の上田桃子選手以来、17年ぶりの快挙です。
(竹田麗央選手)
緊張しましたけど熊本の皆さんの前で優勝できて良かったです。
(宮澤アナウンサー)
熊本空港カントリークラブは何度も回ったんですよね。
(竹田麗央選手)
はい、小さい頃から回っていました。
この大会はグリーンが硬く難しかったです。
(宮澤アナウンサー)
今回、スコアを伸ばせた理由は何でしょうか?
(竹田麗央選手)
ロングホールでバーディーをとれたので、勢いに乗ってプレーすることができました。
(宮澤アナウンサー)
あれだけ飛距離が出る秘訣は?
(竹田麗央選手)
ドライバーの芯に当てることを意識しています。
(宮澤アナウンサー)
普段どんな練習を?
(竹田麗央選手)
最近はショートゲームを多めにやっています。
去年よりだいぶ良くなってきているのでまだまだ練習を続けていきたいです。
(宮澤アナウンサー)
竹田選手にご自身のプレーを解説してもらいます。
41位タイでスタートした2日目。どんな気持ちで臨んでいましたか?
(竹田麗央選手)
いいプレーをしたいと思っていた大会で初日あまりよくなかったので悔しかったけど
あと2日あると思って切り替えました。
(宮澤アナウンサー)
2日目、バーディが8個でした。ギャラリーの声援はどう感じていました?
(竹田麗央選手)
最初はびっくりしていたけどだんだん力になって、その声援のおかげで優勝できたと思います。
(宮澤アナウンサー)
15H、バンカーショットも難しかったと思いますが?
(竹田麗央選手)
足場は砂が多く入っていたんですが、ボールの所は結構硬くてオーバーしてしまいました。
(宮澤アナウンサー)
アプローチショットはどんな思いで?
(竹田麗央選手)
なんとかボギーで上がることだけを考えていて、そしたら入って…。
まさか入ると思っていなくて、流れは来ているのかなと思いました。
(宮澤アナウンサー)
18H、優勝が決まる瞬間、どんな気持ち?
(竹田麗央選手)
下りの速いバーディーパットだったので入れなくてもいいから「お先」ができるくらいにつけたいと思っていました。
(宮澤アナウンサー)
今シーズン、3試合で最終日に最終組で回っていました。今回は何かが違ったのでしょうか?
(竹田麗央選手)
今までは優勝したいという気持ちが強くて固くなってしまって自分のプレーができなかったので、結果は気にせず回ろうと考えていました。オフに練習の量をアプローチ、パターに時間をとるようにしてやっていました。
(宮澤アナウンサー)
シーズンオフはどんな取り組みをしてきましたか?
(竹田麗央選手)
ショートゲームは練習が地味なのでショットに比べたら楽しくはないんですけどここが大事だと思ってやってきた成果が少しずつ出てきている。
(宮澤アナウンサー)
会場も盛り上がりましたが、竹田さんの縁のある人にお声をもらったのでご覧ください。
まずは、竹田選手にゴルフを教え、一番そばで見守ってくれたお母さん、哲子さんです。
■母・哲子さん
「麗央が勝ちたい、勝ちたいって言っていたので、やっと麗央の願いがかなったなってうれしい」
■父・宜史さん
「実力以上の、熊本の皆さんの応援が初優勝の流れに乗せてくれたんじゃないかとびっくりしました。うれしかったです」
Q解説の方が『すごく落ち着いてプレーしている』とおっしゃっていました。
「熊本の皆さんの力だと思います。本当に声援がすごかったので、娘も押してもらった感じだと思います」
その放送の解説者であり、竹田選手の叔母でもある平瀬真由美さんにも伺いました。
★平瀬真由美さん
「予選を通過して良かったなと、叔母の気持ちで見ていました。1勝してからが大変だと思うので、とりあえず1勝することはできた。私が1勝した時に言われたように小さな塔が建って、タワーが建って、その上にヒョロヒョロと建てるのではなく、土台をしっかりして、絶対に崩れないような土台を作っていく。地道に練習を繰り返して強くなってほしいなと思います」
(宮澤アナウンサー)
叔母の平瀬真由美さんは、土台を作ってほしいと言っていました。どう感じましたか?
(竹田麗央選手)
その通りだと思うので、1勝にとどまらずに何勝もできる選手になりたい。
(宮澤アナウンサー)
大会後に平瀬さんから言葉はありましたか?
(竹田麗央選手)
終わってから会ったんですけど「よかったね」と言われました。
(宮澤アナウンサー)
お母さんの哲子さんにはどんな思いが?
(竹田麗央選手)
いつもツアーについてきてくれているので早く優勝したかったですし、熊本で優勝できて良かったです。
(宮澤アナウンサー)
きのうは熊本地震から8年という日でした。その日に初優勝できたというのはどんな気持ちですか?
(竹田麗央選手)
地震のことは今でも覚えているんですけど、大変な思いをした人がたくさんいると思うのでその方たちに少しでも勇気を届けられたらと思います。
(宮澤アナウンサー)
そんな竹田選手。今回は色紙に目標を書いていただきました。
(竹田麗央選手)
「世界で活躍する!!」
(宮澤アナウンサー)
どんな活躍を見せたいですか?
(竹田麗央選手)
アメリカツアーにも参加したいですしメジャーをとれるような選手になりたいです。
(宮澤アナウンサー)
世界での活躍を期待します。
地元・熊本で初優勝を飾った竹田麗央さんでした。ありがとうございました!