【華麗な技】男子新体操かつて全国4連覇の古豪VS去年全国優勝の強豪 高校総体ライバル対決
35競技で行われた熊本県高校総体。その一つ、ライバル2校による華麗な対決となった新体操男子団体をお伝えします。
熊本県高校総体の新体操競技。熊本信愛女学院高校が出場したことで、女子団体が5年ぶりに開かれました。そして、男子団体では水俣高校、芦北高校の2校によるライバル対決が繰り広げられました。
1996年から全国4連覇を果たした水俣高校。しかし、近年は部員不足により団体戦に出場できない年が続きました。それを乗り越え去年、8年ぶりの団体戦復帰を果たしましたが、ミスもあり、芦北高校に敗れました。
■水俣高校新体操部 森﨑琉己亜選手(2年)
「今のメンバーで芦北に勝つというのを目標にいつも練習している」
■水俣高校新体操部 前川青暉主将(2年)
「打倒・芦北でやってきました」
“一つの技を習得するには1000回の鍛錬を要する”。「一技千回」の合言葉のもと、今年こそ、ライバル越えを目指します。
ライバルの芦北高校に勝ち、2014年以来となる全国大会出場を目指しての演技。涙した去年から1年分の成長を見せた選手たち。今年はミスもなく、水俣高校は3分間の演技をやり切りました。
一方、ライバルの芦北高校は去年5月、全国大会初優勝を成し遂げた強豪。今年は唯一の3年生、大竹野翌主将を中心に、技に磨きをかけています。大竹野主将が今年掲げた目標は「インターハイで日本一」。
■芦北高校新体操部 大竹野翌主将(3年)
「去年のインターハイは惜しくも3位という結果になってしまったので」
たった1人の3年生を中心に、日本一を目指して戦います
■芦北高校新体操部 下田隆毅選手(2年)
「僕、キャプテンが好きなので、どうしても今年勝たせたいという気持ちが強いです」
■芦北高校新体操部 上野大和選手(2年)
「100%ですね。120%くらいあるかもしれない。そのくらい先輩への気持ちを、演技とかでも表していきたい」
大竹野主将とともに、去年つかめなかったインターハイでの日本一をつかみにいきます。
難易度の高い技を、抜群の安定感で次々と繰り出した芦北高校。全国制覇を狙う彼らにとっても納得の3分間でした。
水俣高校の得点13.750に対し芦北高校は15.000 。今年も芦北高校が熊本を制しました。
■芦北高校新体操部 大竹野翌主将(3年)
Q芦北高校としては会心の出来でしたか?
「はい、とてもよくできたと思っています」
Q水俣高校とのライバル争いは?
「水俣高校は去年よりも迫力があった。今年は去年よりもすごく見えたが、自分たちも去年よりも上を目指した結果で勝ったと思っている」
敗れた水俣高校にも、今年は涙はありませんでした。
■水俣高校新体操部 松尾昌治顧問
「素晴らしい演技だったと思います。点差は1.250あるけど、自然とみんなからガッツポーズが出て、見ていてうれしかったです」
■水俣高校新体操部 前川青暉主将(2年)
「一番は悔しいかな。自分たち的には抑えられるポイントは抑えたし、最大限できたかなと思うけど、芦北高校は難度が高い技をしていた。芦北高校の方が上だなとは思いました。また来年もリベンジしたいと思います」
水俣高校と芦北高校。美しさを極めるための切磋琢磨は続きます。