富山大空襲 記憶の伝承「議論深める」 施設整備はハードル高く… 富山市
富山市の藤井市長はきょうの会見で、富山大空襲の遺品や資料の「常設展示」のあり方について、議論を深めたいと述べました。
藤井富山市長
「展示することの必要性を認識していて、常設的に展示するスペースを議論していきたい」
これはきょう行われた富山市の定例会見で藤井市長が答えたものです。
1945年8月2日未明にアメリカ軍の爆撃機が富山市中心部を襲った富山大空襲では、市街地の99.5パーセントが焼失し、およそ3000人が命を奪われました。
大空襲の被害を伝える展示施設を巡っては、市民団体の「富山大空襲を語り継ぐ会」が市に要望を提出しているほか、市選出の県議会と市議会の議員47人が超党派の「富山大空襲を語り継ぐ議員連盟」を先月設立しています。
また、藤井市長は遺品や資料などを常設展示する施設の整備はハードルが高いとした一方、「記憶の伝承」については「戦争経験者が健在なうち、戦後80年を機に次に何ができるか、戦争の悲惨さを後世に伝えていくことは重要だ」として、県と連携し取り組みを進めたいとの意向を示しました。
最終更新日:2025年2月3日 17:43