施設被災の新湊漁港 6日ようやく初競りへ 海中設置の「カニかご」複数流出
液状化の影響は漁業にも出ています。
武道キャスター(4日取材)
「とても粘り気のある泥がこんなにも大量に地中から吹き出したと言う新湊漁港です。本来ならば競りで活気づくはずの港は静まり返っています」
射水市の新湊漁港は地震による被害で4日予定していた初競りを延期しました。
漁港の敷地内には液状化で大量の土砂が噴出したほか、トラックやフォークリフトが出入りする道路に段差や亀裂が入りました。
新湊漁業協同組合 中野剛参事
「液状化現象でけっこう、中の管がもう ズタズタになって、どこが漏水しているかも分からない状況なんですよ」
漏水により、魚の鮮度を保つために必要な氷を作る製氷機が使えなくなりました。
荷さばきに必要な大量の氷が作れないことから、仲買人も途方に暮れていました。
孫七・川田水産 川田有二社長
「私たちにとって氷と言うのは大事なので、これがないと漁師も出られない、私たちも出荷業務できない」
また、海中に設置した複数の「カニかご」が流されていることもわかり、今後のカニ漁に影響が出る恐れがあるということです。
新湊漁業協同組合 中野剛参事
「漁が元気じゃないと新湊の街自体が寂しくなるかなと思いますので、1日も早く復旧して、にぎやかな競り場を 戻したいと思っております」
新湊漁業協同組合によりますと、漏水箇所の調査と補修工事を急ピッチで進め、6日に初競りを行う見通しが立ったということです。