高岡市伏木の鮮魚店 地域復興へ再出発 能登半島地震で被災
能登半島地震により大きな被害を受け休業していた高岡市伏木地区の鮮魚店が営業を再開しました。
常連客の声に押され再出発した店主の思いを清水記者が取材しました。
「ありがとうございます」
「頑張ってくれよ」
「はーい」
高岡市伏木地区の鮮魚店、堀田商店です。
店は、創業から70年以上。向井留美子さんが2人の姉と協力し営業を続けてきました。しかし…
向井留美子さん
「もうとてもできるような状態じゃなかった ひどいわ、本当におとろしいわ」
1月1日の能登半島地震で店がある伏木地区では、液状化現象による家屋や道路への被害が相次ぎました。
鮮魚店の建物にも大きな被害が。
「営業は前日まで?」
「そうそうそう、前日までしとった、全部片づけて、まさかこんなことになるとは思わんもんね、びっくりやちゃ」
高齢化が進む伏木地区。
店では、自家用車を持たず買い物に困る人たちに向けパンなどの小売りもしていました。
地域にとって欠かせない存在ですが、店は被災した建物が倒壊する恐れなどないか確認する「応急危険度判定」で「危険」と判定されたため、営業を継続できなくなりました。
向井さんは、店をたたむことも考えたといいます。
向井留美子さん
「やっぱ 続けたいよね…歩いてくるところやもんね。車にのる人ばっかりじゃないからね。スーパーいけん人いっぱいおるからさ」
1月1日の地震から4か月あまり。再び店を訪ると…
向井留美子さん
「これ前の魚並べとった、なーんもないようなった、ここに魚さばいとったん、(新しい店に)持ってったやつここにあった」
向井さんらは営業を再開することを決意し、店舗の移転に向け、準備を進めていました。再開を望む常連客の声や、父から受け継いだ鮮魚店を続けたいという思いが背中を押しました。
向井留美子さん
「ほんとに商売ちゃ、お客さん来てもらわんなんね、仕事にならんしね、みなさんのおかげやわね、またそれに応えて頑張ります」
いっぽう、地震後地区の変化を感じるともいいます。
向井留美子さん
「伏木の人ね、少なくなってきたような気するよね、なんかいっぱい家壊して。どうする。ほんとにどうしようか迷いながら、それこそこれだけするにはお金もかかるしね、大変なことやったんやけど、やっぱ魚屋してみんなと触れ合っているのが元気の源なのかもしれない」
店を再開する16日の早朝。氷見漁港に向井さんの姿が。
「アカダイ、ヒラメ、シオノコ、シマダイ、なんかなんでも」
「久しぶりの仕入れいかがでした?」
「ねーほんとに、買いすぎ」
久しぶりの仕入れに気合が入ります。仕入れはほかにも…
「こんにちはー」
「お久しぶり」
「元気やったけ」
「ええおかげさんで」
「きょうから始まりけ」
「きょうから始まり」
「めでたいね」
「獅子舞まわさんなんがじゃない」
「ありがと、またねー」
姉や家族らと協力し準備を進める中…開店前から、常連客らが次々と店を訪れました。
「あらまあ、やっと開店した。これね、気持ち」
「久しぶり。4か月?5か月?」
「なんする。迷うよね、こんだけあったらね」
「クロダイ」
男性客
「(再開を)待ってたの。5か月間生魚食べとらんからね。私らからすれば大切なところ。伏木にもたくさんの魚屋さんあったけどね。今ここだけだからね」
向井留美子さん
「なんせ(店を)開けてあげんなんなっていう思いかな。みんな喜んではって嬉しいわ。やっぱ生きがいやろうね。魚屋好きながやわいね」
常連客の声に押され再出発した店主の思いを清水記者が取材しました。
「ありがとうございます」
「頑張ってくれよ」
「はーい」
高岡市伏木地区の鮮魚店、堀田商店です。
店は、創業から70年以上。向井留美子さんが2人の姉と協力し営業を続けてきました。しかし…
向井留美子さん
「もうとてもできるような状態じゃなかった ひどいわ、本当におとろしいわ」
1月1日の能登半島地震で店がある伏木地区では、液状化現象による家屋や道路への被害が相次ぎました。
鮮魚店の建物にも大きな被害が。
「営業は前日まで?」
「そうそうそう、前日までしとった、全部片づけて、まさかこんなことになるとは思わんもんね、びっくりやちゃ」
高齢化が進む伏木地区。
店では、自家用車を持たず買い物に困る人たちに向けパンなどの小売りもしていました。
地域にとって欠かせない存在ですが、店は被災した建物が倒壊する恐れなどないか確認する「応急危険度判定」で「危険」と判定されたため、営業を継続できなくなりました。
向井さんは、店をたたむことも考えたといいます。
向井留美子さん
「やっぱ 続けたいよね…歩いてくるところやもんね。車にのる人ばっかりじゃないからね。スーパーいけん人いっぱいおるからさ」
1月1日の地震から4か月あまり。再び店を訪ると…
向井留美子さん
「これ前の魚並べとった、なーんもないようなった、ここに魚さばいとったん、(新しい店に)持ってったやつここにあった」
向井さんらは営業を再開することを決意し、店舗の移転に向け、準備を進めていました。再開を望む常連客の声や、父から受け継いだ鮮魚店を続けたいという思いが背中を押しました。
向井留美子さん
「ほんとに商売ちゃ、お客さん来てもらわんなんね、仕事にならんしね、みなさんのおかげやわね、またそれに応えて頑張ります」
いっぽう、地震後地区の変化を感じるともいいます。
向井留美子さん
「伏木の人ね、少なくなってきたような気するよね、なんかいっぱい家壊して。どうする。ほんとにどうしようか迷いながら、それこそこれだけするにはお金もかかるしね、大変なことやったんやけど、やっぱ魚屋してみんなと触れ合っているのが元気の源なのかもしれない」
店を再開する16日の早朝。氷見漁港に向井さんの姿が。
「アカダイ、ヒラメ、シオノコ、シマダイ、なんかなんでも」
「久しぶりの仕入れいかがでした?」
「ねーほんとに、買いすぎ」
久しぶりの仕入れに気合が入ります。仕入れはほかにも…
「こんにちはー」
「お久しぶり」
「元気やったけ」
「ええおかげさんで」
「きょうから始まりけ」
「きょうから始まり」
「めでたいね」
「獅子舞まわさんなんがじゃない」
「ありがと、またねー」
姉や家族らと協力し準備を進める中…開店前から、常連客らが次々と店を訪れました。
「あらまあ、やっと開店した。これね、気持ち」
「久しぶり。4か月?5か月?」
「なんする。迷うよね、こんだけあったらね」
「クロダイ」
男性客
「(再開を)待ってたの。5か月間生魚食べとらんからね。私らからすれば大切なところ。伏木にもたくさんの魚屋さんあったけどね。今ここだけだからね」
向井留美子さん
「なんせ(店を)開けてあげんなんなっていう思いかな。みんな喜んではって嬉しいわ。やっぱ生きがいやろうね。魚屋好きながやわいね」