能登半島地震からの復興願い 金沢の書家が勝興寺で揮ごう
能登半島地震からの復興を願って、石川県金沢市の書家が3日、高岡市の国宝・勝興寺で書を揮ごうしました。
奉納揮ごうをしたのは、金沢市の書家、阿部豊寿さんです。
被災地である高岡市伏木の勝興寺で、地震からの復興の願いを込めて「興」の字を力強くしたためました。
能登半島地震で阿部さんは、珠洲市に住む書道教室の生徒を津波で失ったということです。また会場の勝興寺も、本堂の内陣の柱にひびが入りました。
阿部豊寿さん「皆さんの平和の思いとか復興への思いとか、被災地への思いとか、そういうものが一つになって、無心に私なりに書いたという文字です」
また、3日は聖徳太子の十七条憲法制定の日ということで、その一節である「和をもって貴しとなす」という言葉もしたためました。
復興を願う書は、大型連休が終わる頃まで勝興寺で展示されます。