大豆のカメムシ被害防止を 富山県が注意報
富山県は、大豆の品質に悪影響を及ぼすカメムシ類が平年の10倍発生しているとして、30日、生産農家に防除の徹底を呼びかける注意報を出しました。
カメムシは大豆のさやの上から実の汁を吸う害虫で、実の入りが悪くなったり実が変形したりする被害をもたらします。
県によりますと、畑の大豆を1.8メートル幅で棒でたたき、落ちてきた虫の数を調べたところ、7月25日の時点でカメムシ類が平均0.50匹確認されました。
これは平年の10倍の多さで、調査を始めた2002年以降で最も多く、カメムシによる食害が比較的多かった去年を0.39ポイント上回っているということです。
このため県は30日、県内全域に病害虫発生の注意報を出し、大豆の生産農家に対して薬剤を使っての防除を徹底し、防除後も発生が多い場合は速やかに追加防除を行うよう注意を呼びかけています。
県内は今後9月にかけて気温が高い予報がでていて、県は、カメムシ類の活動が活発になる恐れがあるとしています。