氷見市 林市長が辞職の申出書提出 すい臓がんの治療専念へ
すい臓がんを公表している氷見市の林正之市長は18日、治療に専念するため市議会議長に辞職する申出書を提出しました。市議会最終日の本会議では、任期途中で辞職する悔しさをにじませながら、震災からの復旧・復興が切れ目なく進むことを強く訴えました。
林市長は18日午後、氷見市議会の積良岳議長に、11月8日に市長を辞職するとした申出書を提出しました。
林市長は、すい臓がんに患っていることを公表していて、8月、治療に専念するため辞職する考えを示していました。
林正之市長
「任期途中で辞職せざるを得ない、痛恨の極み。退職申出書、お許しください」
積良岳議長
「残念だが受け取る。林さんのスピリット持ちながら議会も頑張る、ありがとうございました」
また、最終日となった市議会9月定例会の本会議では、7年半にわたる自身の市政運営を振り返ったうえで、今後、震災からの復旧・復興が切れ目なく進むことを求めました。
林市長
「能登半島地震により被災し、いまだ通常の生活を取り戻せないでいる方々に、まことに申し訳なく思っています。ぜひとも復旧・復興に向けて、まさしくオール氷見で心を一つにして一丸となり、活力ある氷見市を取り戻していただきたいと切に願っています。本当にみなさま長い間、お支えいただきましてまことにありがとうございました」
林市長が提出した申出書を受け、市の選挙管理委員会は19日にも委員会を開いて、選挙日程を決めます。市長選は18日から50日以内に行われることになりますが、林市長は、事務の軽減などを踏まえて県知事選挙と同じ10月27日に投開票を望むとしています。
市長選をめぐっては、自民党氷見市支部が候補者選考を進めています。現在、氷見市議や氷見市出身の人物、県の幹部職員など自薦と他薦あわせて数人の名前があがっていて、20日までに候補者を決めたいとしています。