【解説】なぜ?山間部より平野部で雪多く 富山
今回の大雪の特徴は、JPCZ=日本海寒帯気団収束帯が北陸地方に向かっていたことと、山間部より平野部に雪を降らせる里雪型だったということです。
こちらは、県内全域に大雪警報が出されたきょう午前の雪雲の動きです。
JPCZが北陸地方に向かっていて、雪雲が次々に流れ込んできます。
まず、県西部に注目すると、西寄りの風に乗って入ってきた雪雲が石川県境の宝達山や医王山にぶつかって発達しながら通り抜けて、その反対側の氷見市や南砺市で雪が多くなりました。
また、入善町など県東部の沿岸部で雪が多かったのは、富山湾上の西寄りの風と、沿岸部で吹く南寄りの風がぶつかって「沿岸収束」が発生し、雪雲が発達しやすくなったからです。
各地の積雪を見ると、平野部では30センチを超える所がありますが、富山市猪谷は17センチ、飛騨市の神岡で8センチと山間部で少ない里雪型でした。
今後の寒気の予想です。
23日朝になると、上空1500mにあるマイナス9度以下の強い寒気は次第に抜けていきます。
また、雪は、23日朝まで強く降る所がありますが、その後は、やむ時間が多くなります。
今後の積雪増加量です。
今後は、山間部を中心にまだ30センチ近く、積雪が増えるところがあります。
22日夜までがピークですので、引き続き注意してください。