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立山砂防トロッコ 落石被害で復旧時期未定 体験会にも影響 国交省立山砂防事務所

2024年5月28日 20:37
立山砂防トロッコ 落石被害で復旧時期未定 体験会にも影響 国交省立山砂防事務所
立山カルデラの砂防工事に使うトロッコの軌道で、落石などによる損傷が複数か所で確認されたことがわかりました。

全線運行のめどは立っておらず、トロッコに乗る体験学習会への参加の募集は当面中止となりました。

立山砂防工事専用軌道、通称「立山砂防トロッコ」は、立山黒部アルペンルートの玄関口、千寿ケ原から立山カルデラ入り口の水谷平までのおよそ18キロを結んでいて、砂防や保線の工事に必要な資材などの運搬に使われています。

管理する国土交通省立山砂防事務所が2024年3月下旬から軌道の点検を行ったところ、岩盤の崩落や落石などの被害を複数か所で確認しました。

中でも被害が大きかったのは砂防ダムを横切る軌道で、斜面の崩壊や落石により線路と通信ケーブルが損傷しました。

能登半島地震による影響かどうかはわからないものの、例年よりも多くの箇所で被害が確認されているということです。

立山砂防事務所は現在、被害か所の復旧工事を進めていますが、今のところ全線運行のめどは立っていません。

工事用の資材などは別ルートを通るバスの代替輸送に変更して運搬する予定です。

また立山カルデラ砂防博物館と県が主催する体験学習会のうち、トロッコに乗って現地に向かうコースへの参加の募集は当面中止としました。
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