ＫＮＢ制作番組に貧困ジャーナリズム賞「映像的な工夫が光った」

貧困問題をテーマにした優れた報道活動に贈られる賞の表彰式が、おととい東京で行われ、KNBが制作した番組が貧困ジャーナリズム賞に選ばれました。

貧困ジャーナリズム大賞は、貧困問題に取り組む法律家や大学教授などが集まる団体「反貧困ネットワーク」が毎年、優れた報道活動などに贈っているものです。

おととい東京都内で表彰式が開かれ、KNBが制作し、おととし9月に放送した「半透明のわたし生きる権利もとめて」が貧困ジャーナリズム賞に選ばれました。

この番組は、生活保護費の引き下げをめぐる訴訟に、特別な思いで臨む弁護士や、困窮する学生への生活保護の適用を訴える女性など生きる権利を求めて活動する当事者を追ったものです。

制作した吉田颯人記者は、「見えづらい貧困問題に光を当てる取材活動を続けたい」と話しました。

吉田記者「こんなに貧困に喘いでいる人がいるのに、声が届きづらい状況を目にした時に、タイトルにつけたように“半透明”だと感じました」

審査員は、「受給者の揺れ動く心境を女性が描くイラストで可視化させるなど映像的な工夫が光った」と評価しました。