北アルプス登山者協力金実証実験前に募金箱設置
北アルプスの登山道の持続的な維持・管理のために、登山者へ協力金を求める制度の実証実験が8月から始まります。実験開始を前に4日、関係者が山小屋などに募金箱を設置しました。
立山黒部アルペンルート・室堂ターミナル近くの雷鳥沢キャンプ場の管理所です。中部山岳国立公園内を管理する環境省の職員が4日に訪れ、登山者が協力金を入れる募金箱を設置しました。
協力金制度の導入に向け、環境省や県、山小屋などの山岳関係団体などでつくる協議会が8月から10月までの3か月間、実証実験を行います。
登山道の維持は、管理する環境省や自治体などが行うことになっていますが、管理者が不在の所などについては山小屋の自主的な活動に頼っています。
一方、コロナ禍で経営に打撃を受けた山小屋にとって負担が大きくなっているのが課題です。
制度はすでに長野県側で導入されていて、協力金は、任意でひと口500円です。
山小屋に設置した寄付金箱やクレジットカード払い、銀行振り込みで呼びかけ、2年後の本格導入を目指します。