今月18日未明、アメリカ軍の軍人の男が岩国市内の店舗に侵入し、店の男性ともみ合いになった結果、男性が大けがをしていたことがわかりました。男の身柄はアメリカ軍が確保していて、アメリカ軍は取材に対し「我々の価値観に反する行動」とコメントしています。

　被害関係者などによりますと、今月18日午前2時ごろ、岩国市内の美容院兼飲食店に若い外国人の男が裏口の扉から侵入したということです。

　物音に気付いた店の67歳の男性が、男ともみ合いになり、男性は転倒。全身打撲や頭を切るなどの大けがを負いました。

（男性の妻は）
「私が来たときに（夫は）雨のように血が出ていた。私自身怒りがある、正直」

　男はその後、駆けつけた他のアメリカ人らに取り押さえられ、警察が連行しました。

　アメリカ軍岩国基地は取材に対し、この男が「軍人」であると認め、「身柄は現在、アメリカ軍で確保している。今回の疑いがかけられている行動は、我々の価値観に反するもの」などと回答しています。

　この店舗ではタオルを温める機械やシャワーなどが壊され、事件当日は休業を余儀なくされたということです。

　岩国市では今月4日にもアメリカ海兵隊の男が路上で76歳の女性の顔面を殴り打撲を負わせた疑いで逮捕・送検されています。

（男性の妻は）
「この間70代の女性が殴られたのは報道で知ったがそれから何日かしてまさか自分の店が被害に遭うとは思っていなかった。早急な対応をしてほしいのときちんとした事実を公表してほしい」

　岩国警察署は「個別の事案については答えられない」としています。