去年、北九州市の旦過市場で発生した大規模火災を受け、岩国市の商店街で防災訓練が行われました。

　岩国市麻里布町で行われた訓練には商店街の関係者らおよそ50人が参加し、消防の職員が消火器の扱い方や防災グッズの備えについて指導しました。

　国は福岡県北九州市の旦過市場で去年、2度にわたって大規模な火災が発生したことを受け、全国の消防機関に対し、大規模火災の危険性が高い地域を「重点防火指導対象地域」とし住民に自主的な訓練などを促すよう通知を出しました。

　岩国地区消防組合では文化財などの木造建築が多い錦帯橋東側の一帯とアーケード商店街のある麻里布町の一部を指定しています。

　訓練では商店街の空き店舗に煙を充満させて火災を再現し「低い姿勢で壁伝いに進む」避難を実践しました。

（中通商店街振興組合　藤田信雄 副理事長）
「商店街には、好ましくないが火災が多くあるので万が一に備えるのは大切」

　麻里布地域ではこのほど自治会と商店街、料飲組合が共同で消火器10本を購入し、火災を発見した人が使えるよう、店舗の前に設置しています。