米軍岩国基地のオスプレイ運用ルール 岩国市は「日米合意求める考えない」
先月(11月)岩国基地に配備されたアメリカ軍のオスプレイについて、岩国市は、沖縄の普天間基地の様に日米両政府による運用ルールの合意を求めることは「現時点では考えていない」との認識を示しました。
運用ルールの確立を求めた市民団体「瀬戸内ネット」の申し入れに回答したものです。
アメリカ軍岩国基地には先月(11月)、空母艦載機の機種更新としてアメリカ海軍のCMV22オスプレイが4機程度配備されました。
2012年、沖縄・普天間基地にアメリカ海兵隊のMV22オスプレイが初めて配備された際には、飛行経路や夜間訓練の制限などを定めた運用ルールについて、日米両政府が合同委員会で合意しています。
(瀬戸内ネット 久米慶典事務局長)
「沖縄はずいぶん長い文章で(合意)していて、岩国では何もされないのはおかしい。地元からローカルルールを作ってほしいと、配備を容認するならそれくらい少なくとも言わないといけない」
(岩国市 石本英二基地政策担当部長)
「現時点でCMV22の運用ルール確立のための日米合同委員会合意を求める考えはない」
市の担当者は理由として、福田市長が先月(11月)空母を洋上視察した際に艦載機部隊の司令官から「地元に最大限配慮した運用を心がける」などと説明されたことなどを挙げました。
そのうえで「配備を了承したから終わりということではなく、運用を注視し、適切に対応していく」としています。