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深刻なへき地の医師不足…自治医科大生や卒業生を知事が激励「患者1人1人に寄り添って」

2025年3月12日 19:48
深刻なへき地の医師不足…自治医科大生や卒業生を知事が激励「患者1人1人に寄り添って」

へき地医療を担う医師を育成する自治医科大学の新入生と新年度から山口県内のへき地医療を担う卒業生が村岡知事から激励を受けました。

県庁を訪れたのは来月、自治医科大学に入学する3人とおととし自治医科大学を卒業し県立総合医療センターで2年間の研修を受けた3人です。

自治医科大学はへき地などの医療を確保するため全国の都道府県が共同で設立した大学です。

学生には修学経費が貸与され卒業後、出身の都道府県で9年間、公立病院などに勤務することで修学経費の返還が免除されます。

(4月から自治医科大生 坂本匠さん)
「全国から同じ志を持った123人(の新入生)と互いに協力しながらがんばっていきたいです」
(4月から下関市立豊田中央病院 細田佳枝さん)
「人として信頼される医師としてがんばっていきたい」

山口県内ではへき地の医師不足が深刻で、岩国市が来月から医師不足を主な理由として錦中央病院を「病院」から「診療所」に転換する方針を示すなど、影響が出ています。

村岡知事は「山口県の6割はへき地で、23万人が暮らしている。患者1人1人に寄り添って助けになってほしい」と激励しました。

(4月から自治医科大生 木村仁美さん)
「山口県にもたくさんの無医地区があって、そこで身近な人が十分な医療を受けられてないことを知ってその人たちの役に立ちたいと思ったことが(医師を目指した)きっかけ。将来そのような方々のためになれるように勉強をがんばりたい」

これまでに自治医科大学を卒業した山口県出身の医師は97人です。

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最終更新日:2025年3月12日 19:48