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新幹線の車内で刃物を所持 銃刀法違反罪の男に懲役5か月の実刑判決~山口地方裁判所~

2023年10月2日 13:23
新幹線の車内で刃物を所持 銃刀法違反罪の男に懲役5か月の実刑判決~山口地方裁判所~

 走行中の新幹線の車内で刃物を所持していたとして、銃刀法違反の罪に問われている男に対し、山口地裁は2日、懲役5か月の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、住所不定・無職の男(27)です。

 判決などによりますと、男はことし7月、JR熊本駅と博多駅の間を走行していた新幹線の車内で、包丁1本とナイフ1本を両手に所持していたとして、銃刀法違反の罪に問われていました。

今月2日の判決で山口地裁の安達拓裁判長は、懲役5か月の実刑判決を言い渡しました。検察側の求刑は懲役6ヶ月でした。

また、男は両親が住む福島県の住宅に放火した罪で、今年2月に福島地裁郡山支部から有罪判決を受け、犯行当時、執行猶予中でした。


■これまでの裁判では…

【検察側】「両親が嫌で家出をし、自暴自棄になっていたところ、京王線“ジョーカー”刺傷事件 の公判を見て、犯行を決意した」「人を殺して死刑になりたいと思った」などと男の動機を指摘。「極めて自己中心的な犯行で動機に酌むべき点はない」などとして、懲役6ヶ月を求刑。

【弁護側】「男が車内で殺害する相手を探すなどの具体的な言動はなかった」などとして、寛大な判決を主張。