山口県に猛烈な雨…各地で浸水被害も、雨は小康状態も引き続き警戒を
山口県は深夜を中心に記録的な大雨となった所があり、各地で浸水被害などが発生しています。現在、雨は小康状態になってきていますが、地盤の緩みや河川の氾濫などには引き続き警戒が必要です。
午前2時前の周南市の映像、雷が絶え間なく鳴り響き周南市遠石の交差点では道路が冠水していました。
下関市では、午前1時ころ菊川付近と下関付近でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ気象庁は記録的短時間大雨情報を相次いで発表しました。
県内ではこれまでに下関市で1時間雨量としては観測史上最大となる、85.5ミリの猛烈な雨を、観測したほか、1時間60ミリ以上の非常に激しい雨を観測した所もありました。
この雨の影響で床上浸水などの被害も出ています。
下関市の新地西町では、複数の住宅で床上浸水しました。
(住民は)
「1時過ぎが一番ひどくて、もうあの白くなってましたね。台所のとこまで床上浸水ですね」
また下関市筋川町では道路そばののり面が崩れました。そばにある建物の出入り口がふさがれたため駆け付けた消防隊員が梯子を使って2階の窓から女性を救助したということです。
山口県によりますと、この雨による人的な被害は確認されていません。
交通機関への影響です。
山陽線・岩徳線・山口線・山陰線・宇部線・小野田線の県内の在来線と錦川清流線はきょうの始発から終日運転を取りやめています。
未明に出された土砂災害警戒情報や氾濫危険情報は現在、すべて解除されています。
再び雨が降れば災害の危険度が急速に高まるおそれがあるとして、気象台は引き続き、土砂災害や河川の増水・氾濫に十分警戒するよう呼び掛けています。