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県が貴賓車として購入のセンチュリーの運用見直し求め署名活動

2023年10月12日 19:23
県が貴賓車として購入のセンチュリーの運用見直し求め署名活動

県所有の貴賓車・センチュリーをめぐる裁判で、最高裁は今月、住民側の上告を棄却しました。

住民側は「法的には区切りがついたものの県の政治には問題が残っている」として貴賓車の運用見直しを求める署名活動を行うとしました。

(原告)
「司法での判断は確定したけども行政として回答が出ていない」
「センチュリーを知事は議会に貸し出すのをただちにやめるべきです」

この裁判は、元・県職員の男性が県が貴賓車としてセンチュリーを2090万円で購入したのは、違法な支出などと主張し、県を相手取り、村岡知事に購入費全額を賠償するよう求めていたものです。

一審の山口地裁は、男性の主張をほぼ全面的に認める判決を示したものの、二審は、県の逆転勝訴。

最高裁は今月、住民側の上告を棄却し、県の勝訴が確定しました。

代理人を務めた内山弁護士は裁判の意義をこう話しました。

(内山新吾弁護士)
「広島高裁も『2090万円の代金は高額である感は否めないが不当に高額なものであったとも認められない』全体のトーンとしてそんな感じで書かれている」「高裁判決でさえ問題提起している」

県が所有する2台のセンチュリーは県議会に貸し出される形で県議会議長と副議長の送迎などに使われています。

一方、この裁判をきっかけに議長らの東京出張の際のハイヤーは大型車から中型車に変更されていて原告は、「県民世論が影響を与えた」としています。今後、センチュリーの運用見直しを求める署名活動を始め、県議会11月定例会に請願として提出する予定です。