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石川県内では合わせて5人が当選 激戦の衆院選 喜びと険しさその瞬間 

2024年10月28日 18:32
石川県内では合わせて5人が当選 激戦の衆院選 喜びと険しさその瞬間 

27日に投開票が行われた衆議院選挙で、県内では前職と新人合わせて5人が当選しました。
感激の一方、険しい表情も。その瞬間を振り返ります。

27日午後8時頃。

「当確出ました!」
能登の石川3区で立憲民主党・前職の近藤和也さんに当選確実の情報が…
「良かったね…」

同じころ、自民党前職の西田昭二さんの事務所では…
相手候補に当選確実の情報が入ると沈黙が流れました。

近藤さんは2009年以来となる選挙区の議席を奪取。

立憲民主党・近藤 和也 さん:
「今回の選挙結果を受けて、私たちが、そして私自身がこの能登の希望の光になるんだということ で、皆様とともに歩んでまいりたいと思います。本当にありがとうございました」

一方、西田さんも午後8時15分頃には事務所に姿を現し…

自民党・西田 昭二 さん:
「この結果については私の力不足であると思っていま すし」

西田陣営・稲村 建 選対本部長:
「災害対策に対するもどかしさ、スピード感のなさが批判されたのではないかと」

比例での復活当選を信じ、開票を待ち続けました。

そして、日付が変わったころに歓声が…
1万5千票あまりの差をつけられたものの、比例復活で3回目の当選を果たしました。

自民党・西田 昭二 さん:
「私に賜りました本当に貴重な議席を必ずや必ずや能登半島の復旧復興にしっかりと取り組ませていただきたい」

開けてみれば、輪島市を除く自治体で近藤さんが西田さんを上回り、3度目の対決で初めて近藤さんが西田さんを破りました。

近藤陣営・岡野 定 選対本部長:
「追い風の時も向かい風の時もずっと今度は一人でやってきたストックがこういう形で結果になったのかなというふうに思います」

西田陣営・稲村 建 選対本部長:
「今まで以上にこまめに真剣に向き合って、寄り添って、復旧復興に力を注いで、それを示していくことが一番大切じゃないかと思っています」

そして、更新される開票状況に息を飲んでいた陣営は金沢の石川1区でも。静寂が破られたのは午前0時前のことでした。

「わ~!」「我ら小森卓郎、当選確実の報道がなされました」

自民党前職の小森卓郎さんに当選確実の一報が…
小選挙区のみでの立候補で背水の陣だとして臨んだ選挙戦でした。

自民党・小森 卓郎 さん:
「この日本を、そしてまた金沢を、能登をよくするために、これからも頑張ってまいりますので、叱咤激励をまたどうぞよろしくお願いします。本当にありがとうございます」

さらに、同じ1区では…「バンザイ」
国民民主党の新人、小竹 凱さんが初めての国政挑戦で比例復活を果たしました。

国民民主党・小竹 凱 さん:
「私は社会保障改革と経済、手取りを増やす。国全体として景気が良くなるような政策に取り組んでまいります」

また、南加賀の石川2区では自民党前職の佐々木紀さんが10万票を超える得票で5回目の当選を決めました。

自民党・佐々木 紀 さん:
「これからもふるさと議員として、繋ぐ力で粉骨砕身で働かせていただきます。ふるさとのため、日本のため取り組ませていただきます。よろしくお願いいたします」

激戦から一夜明けた28日朝、七尾市内では…
石川3区を制した近藤さんが街頭に立ち能登の復旧復興を進めると意欲を示しました。

立憲民主党・近藤 和也 さん:
「選挙なんてなければよかったと今でも思っていますので、早くこの失われた時間を取り戻していかなくてはいけないなと思っています」

一方、比例復活となった西田さんも被災者の生活再建に全力を尽くすと力を込めました。

自民党・西田 昭二 さん:
「被災者の心のケアもあると思いますし、まずはスピードアップをしていくのには、今すぐ本当に道路事情というようなこともあります。それをしっかり進めていく」

金沢市内では小竹さんも国政にかける決意を新たにしました。

国民民主党・小竹 凱 さん:
「若い世代の代弁者として、日本全体を盛り上げていけるように、政策で戦ってまいります」

特別国会は11月26日までに召集される見通しです。