壊滅的な奥能登の産業…直面する課題は? 馳知事が現場で直接聞き取り「最善の選択を…」
その珠洲市の松田牧場をはじめ、馳知事はきょう、地震で被害を受けた能登の企業などを視察し、経営の立て直しに向け国などと連携して対応していく考えを示しました。
けさ、珠洲市の松田牧場を訪れた馳知事は、地震の影響で傾いた牛舎などを視察。
被害状況を確認しながら、現在、直面している課題を聞き取っていきました。
松田牧場 松田徹郎さん:
「新たに借金も、配合飼料が高騰した中でありましたし…」
馳知事:
「既往債務をどうするかというスキームも考えていますし、それとは切り離して新たに再建するにはどのぐらいの支援ができるか。両面作戦でやっています」
珪藻土を使用した珠洲市特産の七輪などを生産する「鍵主工業」
コロナ禍でも売り上げを伸ばしていましたが、窯は全壊しました。
馳知事:
「これ作りなおすのにどれぐらいかかる?」
鍵主さん:
「ちょっとまだ見積もりこれからなので」
馳知事:
「1億ぐらいする?」
鍵主さん:
「もっといくと思います」
穴水町の能登ワインでも苦しい状況が続いています。
能登ワイン
宮下 謙二 専務:
「新たに瓶詰めできない状態。上水道が来ていないので。機械を洗ったり瓶を洗ったりできない」
きょう一日で企業など11か所を視察した馳知事。
企業の経営再建などについて問われると。
馳知事:
「より最善の選択を従業員の皆さんにしていただけるように、そういうメニューを用意したい」
「これが足りない、あれが足りないということを、県や市町に打ち込んでいただければ、常に経産省をはじめ政府側とも意見交換をしているので相談をお願いしたい」
馳知事は輪島市などの企業にも今後、視察に訪れる予定です。