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「自分にできること最大限」珠洲で災害ボランティア受け入れ開始、輪島では仮設住宅の入居始まる

2024年2月3日 17:35
「自分にできること最大限」珠洲で災害ボランティア受け入れ開始、輪島では仮設住宅の入居始まる
能登半島地震は発生から34日目です。甚大な被害を受けた石川県珠洲市では、災害ボランティアの受け入れが始まりました。

3日、午前11時。
珠洲市のボランティアセンターに1台のバスが到着しました。降りてきたのは、災害ボランティア14人。

珠洲市 泉谷満寿裕市長
「ボランティアの皆さんが珠洲市の皆さんを前に向かせる力になると思いますので、 気を付けて活動していただきたい」

岐阜から参加
「映像見るだけで現地に行けないという悔しさがあったので、何か自分にできることを最大限やれればと思います」

向かった先の住宅では、使えなくなった家具などが無造作に置かれていました。

割れたガラスなどを手分けして、トラックに積み込んでいきます。断水が続き、ボランティアが宿泊できる場所がないことなどから、作業は日帰りです。9日まで、毎日15人前後が活動する予定で、募集からわずか6分で定員に達したといいます。

ボランティア
「いっぱいできるわけでないので、また次も来られるように、余力を残してやりたいと思う」

作業を始めて約1時間。軽トラック4台分の災害廃棄物を回収し、仮置き場へ運びました。県は「道路状況や安全の観点から、個人個人で能登に入ることは控えてほしい」としています。

一方、輪島市では、1月31日に完成した仮設住宅への入居が始まりました。

入居した人「茶碗や鍋も入っている」

寒さ対策のため、ガラス窓が三重になっているほか、オイルヒーターなども備え付けられています。輪島市は、元々の地域コミュニティーにも配慮しながら、子どもや高齢者がいる家庭などを優先して受け入れる方針です。

入居した人
「(避難所では)静かにしとけって言われて病気になりそうで、それよりもここで1人でいる方がいい。精神的には楽です。気をつかわなくていい」

今回、入居できるのは、18世帯55人。輪島市内では、2日までに548戸の仮設住宅の建設に着手しているものの、入居の申し込みは4000件以上にのぼっています。

被災した人の生活の再建は、まだ始まったばかりです。