地震後初めて地元に響いた”御陣乗太鼓” 規模縮小し伝統の夏祭りを開催
一時、孤立状態となった輪島市名舟町では、伝統の夏祭り「名舟大祭」が規模を縮小して営まれました。
名舟町は元日の能登半島地震で土砂崩れが発生して一時、孤立状態となりいまだに1人の行方がわかっていません。それでも伝統を絶やしたくないと、規模を縮小して祭りを開催することに。
代々、地元の男衆に受け継がれる「御陣乗太鼓」が力強く打ち鳴らされました。
地元の人は:
「よかったです、かっこよかったです」
(Q元気出ましたか?)
「はい、出ました」
「(大きくなったら)できればこの子にも祭りを見せてあげたい」
地震の後、初めて地元に響いた太鼓の音。打ち手の思いもひとしおです。
御陣乗太鼓保存会・槌谷博之 事務局長:
「最高ですね、毎年そうなんですけど全国いろんなところ回って叩くんですけど、この祭りのこの地区で叩くのが1番緊張するんで。言うなれば早く、元通りの、去年までの生活に1日でも早く戻りたいと思いますけど」
まだ町を離れて避難生活を送る人も少なくありませんが、地元の伝統を守るため、これからも活動を続けていくということです。