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石川県内の死者は92人に 「72時間」過ぎても能登では懸命の捜索活動続く

2024年1月5日 12:36
石川県内の死者は92人に 「72時間」過ぎても能登では懸命の捜索活動続く

地震での石川県内の死者は92人に増えました。(5日午前8時時点)
生存率が下がるとされる72時間を超えた今も懸命の捜索活動が続いています。

輪島市門前町から中継です。

片山さん。

【中継】
片山諒記者「はい、私はいま、輪島市門前町にいます。この地域は大規模な範囲で建物などが崩壊しました。目の前にある住宅も大きく傾いていて、さらに奥では電線が垂れ下がり道路も大きく崩れてしまっています。

きょうの捜索ここ輪島市では県内最多となる55人の死亡が確認されています
県によりますと、輪島市内には138人の安否不明者がいるということです。

4日の夕方、生存率が著しく低下するとされる72時間を過ぎましたがきょうの午前中、消防が倒壊した家屋などを巡回し、逃げ遅れた人がいないか捜索活動が行われていました。

また、物資の不足やライフラインも深刻な状況が続いています。
輪島市には5日朝の時点でおよそ1万3千人が避難所に身を寄せていて、現在も大部分で停電や断水が続いています。
市によりますと、避難生活の維持に必要な発電機やストーブの燃料が不足していて、高齢者の多い中、医療や看護体制が十分に確保できない状況だということです。

輪島市など奥能登では現在も携帯がつながりにくい状況が続いていて、停電の影響でテレビなどが見れず情報収集が難しいと声を上げる住民もいました。

こうした中、自衛隊によって空路で物資が各地に届けられるなど、あらゆる方法での支援が広がりつつあります。

それでも、厳しい状況は変わらず、避難生活を余儀なくされた方々の不安な生活がいまもなお続いています。以上、輪島市門前町から中継でお伝えしました。」