倒れた墓に手を合わせ…能登半島地震で全壊した本堂でお盆の法要 石川県珠洲市
元日の能登半島地震から初めての旧盆を迎える中、大きな被害を受けた珠洲市の寺院では、法要が営まれ、先祖を偲びました。
珠洲市の本住寺では、元日の地震で本堂が全壊し、いまだ再建のめどがたっていないなか、15日、法要が営まれました。
倒壊した本堂を前に住職による読経が行われ、訪れた人たちは静かに手を合わせていました。
本住寺・大句 哲正 住職:
「お堂もこういう状態なんで先祖様には申し訳ないなという思いもあるんですけど、例年のごとくこの法要をあげられた事はほっとしております」
地震で、境内に114基あるすべての墓が被害を受け、墓石が崩れたり、倒れたままとなっています。
訪れた人たちは、ブルーシートがかけらたり、倒れたままになっている墓に花などを供えながら先祖を偲んでいました。
「きょうこうしてね、お参りできたということで気持ちの中でも一安心しているところですね」
本住寺によりますと15日に墓参りに訪れた人は、例年の3割ほどだということです。