5日間の孤立状態からようやく解放…輪島市の集落からヘリコプターで集団避難
輪島市の集落では、ヘリコプターによる集団避難が行われ、住民が5日間の孤立状態から解放されました。
輪島分屯基地に着陸したヘリコプターから次々と下りてくる人たち。西保地区の住民です。土砂崩れなどで道路が寸断され5日間にわたり孤立状態となっていました。
西保地区から集団避難した人:
「電気がこないのと水道がこない。自宅待機していたが、買い物にも行けないし」
「うれしい。息子が仕事に行って戻れないから(1人不安だった)」
避難したのは、およそ40人。大半の人が輪島市内の体育館などで避難生活を送るといいます。
取材を受けてくれたのは、菅田さんご夫婦。避難所から向かったのは市内のドラッグストア。久しぶりの買い物です。
菅田さんビールの棚の前で足が止まりますが…
菅田邦夫さん:
「アルコールはだめ。いつもは飲んでるけど、避難所では飲まん。あそこはだめだから」
買い物を終えると避難所へ。そして子どもたちに電話で無事を知らせます。
菅田邦夫さん:
「ここまで来れば携帯もつながるので、みんな子供に電話したりして何とか安心している。また電気水が通り、道が通れるようになったら帰れるけど、どうにもならん、自然のことだからだれにも文句言えん」
輪島市では、電気水道が使えない地区が他にも複数あり、住民が集まり、一斉に避難するなどの対応が取られています。