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衆院選 被災した石川県内の有権者 避難中の投票に様々な工夫が施され…

2024年10月22日 18:50
衆院選 被災した石川県内の有権者 避難中の投票に様々な工夫が施され…

今回の衆議院選挙、石川県内では地震や豪雨の影響で投票所が使えなかったり、自宅から離れた場所へ避難されている人がいたりと投票率の低下が懸念されています。そうした中、被災者の方も投票しやすくなるよう様々な工夫が施されています。

輪島市町野町の仮設住宅団地。集会所には、21日と22日に期日前投票所が設置され、朝から住民たちが行列を作っていました。

輪島市の有権者:
「ちゃんと投じれたというのは良かった。」
「(投票所が)すぐそこですから。脚がちょっと都合悪いもので、尚更助かります」

今回、輪島市内の期日前投票所は地震や豪雨の影響で前回の衆議院選挙の26か所から大きく減り、わずか4か所。少しでも投票できる状況を作ろうと、仮設住宅団地の中に投票所を設けました。

2次避難で別の自治体へ避難している有権者にも投票できる制度が用意されています。

県選挙管理委員会・野見 佳賢 書記長:
「元々の住まいの市町に戻ることが難しい方は不在者投票制度を活用することによって投票することができます」

県選挙管理委員会では把握している広域避難者に対し、制度を周知するチラシや、投票に必要な書類を郵送しています。不在者投票制度で投票するには、届いた投票用紙の請求書を住民票のある市町に送ります。その後、投票用紙の入った封筒が届きます。「その封筒は開けず」に避難先の自治体の投票所で投票する流れとなっています。

こちらは白山市内のホテル。現在、2次避難で珠洲市から6人が身を寄せていて、不在者投票の案内も届いています。これまで必ず投票へ行っていたという70代の男性は…

避難中の珠洲市の男性:
「普通なら行くよ。今まで欠かしたことないもん。(車)持ってきてないために、やっぱり(投票所まで)人に乗せてもらうのは遠慮する」

ここから一番近い投票所までは、車で10分以上かかります。交通手段がない避難者にとって、こうした面でも投票のハードルは高いのが現実です。

一方、すでに投票を済ませたという人も…

投票を済ませた有権者:
「珠洲の方へ行く機会がありましたので、その日に合わせて期日前投票を済ませてきた」

「18日に一時帰宅して、不在者投票じゃなくて期日前投票してきました。」
(Q.届いた書類は読んだ?)
「私みたいなお年寄りが多いし、読みにくいなと思いました」

期日前投票の締め切りは10月26日。県選挙管理委員会では、引き続き不在者投票や期日前投票の活用を呼びかけています。