地震後突如現れた高さ2メートルの断層崖…全長6.8キロにわたる隆起の謎を探る
珠洲市では、金沢大学などで作る研究チームが地震の影響で地表に現れた断層について調査を始めました。
珠洲市若山町では、能登半島地震に伴い全長6.8キロメートルにわたって地表が隆起し、高さ最大2メートルの断層の崖が現れました。
珠洲市若山町では、能登半島地震に伴い全長6.8キロメートルにわたって地表が隆起し、高さ最大2メートルの断層の崖が現れました。
これは、地震を起こした断層ではなく、原因は不明となっています。このため、この断層の構造や過去の大地震の影響を明らかにしようと、19日から金沢大学や富山大学など作る研究チームが現地調査を始めました。
調査では最大で深さ3メートルの穴を掘り、地下の地層の動きを確認します。
金沢大学・平松良浩教授:
「地震を起こした断層ではないところに現れた断層崖というのがここの場所の特徴なんですね。その断層崖がどのようにできたかというのか情報を得るのが最大の目的になります。この断層崖が繰り返し地下で動いているかどうか明らかにすることによって、奥能登地域の大地震の繰り返し、そういうものに対して新しい知見が得られることが期待できます」
調査は10月下旬まで続き、今年度中に研究成果を報告する予定で、今後の防災や減災に利用されるということです。