石川県 七尾港で大型フェリーで避難者受け入れへ 県内は今も約2000人の孤立状態
能登半島地震の発生から、13日で13日目。
七尾港には、最大300人が宿泊可能な大型フェリーが入港し、14日から、避難者の受け入れを始めます。
13日午前8時半頃、七尾港に入港したのは、防衛省がチャーターした民間の貨客船「はくおう」です。
自衛隊の関係者によりますと、最大300人が宿泊可能で、各避難所から希望を聞き取った上、14日から、受け入れを開始します。
宿泊は一泊ずつで、トイレや風呂、ベッドなどが完備されていて、七尾市では今も、ほぼ全域で断水が続く中、少しでもリフレッシュしてもらうのが狙いです。
石川県によりますと、最大震度7を観測した元日の能登半島地震で、13日午前9時までに、215人が亡くなり、うち、災害関連死が13人となっていて、長引く避難生活の環境改善が課題となっています。
一方、道路の寸断などにより、石川県では今も、17地区でおよそ2000人の孤立状態が続く中、馳浩知事は取材に対し、「今月中に県内の孤立状態を解消したい」と述べました。
■馳浩知事「(被災者には)まずは身を安全な場所において災害関連死を防いでいただきたい。最終的には地元に戻れるようにしますから今はとにかく出てくださいということです」
陸路が閉ざされた状態の中、ヘリやボートを活用し、石川県内のホテルや旅館など2次避難所への移送を急ぎたい、としています。
気象台によりますと石川県では、平地でも雪が降る見込みで14日にかけてのさらなる冷え込みに、注意が必要です。