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津波で港内に沈んだ船 引き揚げ開始 飯田港内には15隻の沈没船

2024年2月27日 18:42
津波で港内に沈んだ船 引き揚げ開始 飯田港内には15隻の沈没船

一方、漁業への取り組みも進んでいます。

地震と津波の影響で利用できなくなっている珠洲市の飯田港で、きょうから、沈んだ船を引き揚げる復旧作業が始まりました。

珠洲市の中心部に近い飯田港では、元日の地震と津波の影響で、漁船が転覆したり漁で使う網などが海の中に散乱したりしていて、漁に出ることができないだけでなく、緊急物資などを積んだ船を迎えることができない状況が続いています。

そのため国土交通省は、船の通り道を確保するため、けさから沈んだ船などの引き揚げ作業を始めました。

漁業関係者:
「(地震直後は)ひどかった。とりあえず港さえ開けてしまえばかなり気は楽になる。先になるかもしれないが、再建はしたい」

飯田港には、現在、転覆した船およそ15隻が沈んでいる状態で国交省はこれらを撤去することで港の岸壁の深さを確保し、早急に船が航行できるようにしたいとしています。

引き揚げ作業は3月末までには終わる予定で、被災者が元の生活を取り戻すための第一歩となることが期待されています。