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【史上初・相撲】高校生で”幕下付け出し資格” 3月に大相撲の初土俵へ 磯脇アナも体当たり

2025年2月10日 19:17
【史上初・相撲】高校生で”幕下付け出し資格” 3月に大相撲の初土俵へ 磯脇アナも体当たり
 高校生として史上初の幕下デビューとなる選手が鹿児島市にいます。樟南高校3年生の福崎真逢輝選手です。3月、初土俵を踏みます。磯脇アナもその強さを体感してきました。

 この春、樟南高校を卒業する相撲部3年の福崎真逢輝選手。身長172センチ、体重は140キロ。奄美大島出身です。

 大相撲の藤島部屋への入門を決め、3月に大阪で初土俵を迎えます。

(樟南高校3年・福崎真逢輝選手)
「勝って驕らず負けて腐らず。横綱を目指して頑張ります」

(藤島部屋・藤島武人親方)
「もともと小学生から見ていて、積極的な相撲を取るので今後もそれを続けていけば可能性は広がる」

 大相撲の番付は上から順に「関取」と呼ばれる「幕内」と「十両」。そして「幕下」以下の力士養成員。大相撲の番付は「序ノ口」から上がっていく仕組みですが、付け出し制度という飛び級制度もあります。

 福崎選手は、アマチュアの相撲の日本一を決める全日本相撲選手権大会で社会人や大学生もいる中でベスト8に輝き、幕下最下位格付け出し資格を獲得。高校生として史上初、幕下からのデビューとなります。

(樟南高校3年・福崎真逢輝選手)
「大学で相撲をしたいと思ってたが、今は大相撲に挑戦したいっていう気持ちが強かった。だったら早く挑戦した方が早く出世できるのかなと思った」

 3人きょうだいの末っ子として奄美市に生まれた福崎選手。人生初土俵は幼少期、地元奄美で行われた豊年祭でした。勝つたびに「相撲」の魅力にはまり、中学卒業後は島を離れ樟南高校へ。3年間寮で仲間たちと切磋琢磨し、2月末卒業となります。

(樟南高校相撲部顧問・安田貴浩先生)
「顔とかはすごくかわいらしい愛嬌がある顔、性格もすごくかわいらしいが、相撲のことになると本当にストイックに自分に厳しく取り組むことができる。自分をすごくよくコントロールして取り組むことができる選手」

(樟南高校3年・福崎真逢輝選手)
「高校相撲とはまた違ってみんな体も自分より大きいですし、体が一番大事なので怪我しないということが本当に大事。基礎はサボろうと思えばサボれるが、やっぱりそこで自分でしっかり自分自身を追い込めるように頑張っている」

 高校卒業後すぐに力士の道を歩む福崎選手の強さとは!体感すべく、私、磯脇が挑戦しました。

まずは1本目。体重80キロの私を軽々と持ち上げてしまう腕力。さらには…

(樟南高校相撲部顧問・安田貴浩先生)
「肩透かし」

 全く歯が立ちませんでした。

 福崎選手の強さの秘訣は強靭な足腰。低い姿勢から繰り出される押しの力。そして体重は重くとも、横にも縦にも速く動くスピードが武器です。

 大相撲の世界を「ワクワクしている」と話す福崎選手の目指す“力士”とは。

(樟南高校相撲部顧問・安田貴浩先生)
「やっぱり憧れてもらえるような選手にはなりたいと常に思ってやっている。いろんな人に本当に支えられて今ここまで来れた。自分のできる最高の相撲を取って、恩返しをして、自分の相撲を見てくださった方に勇気とか感動を与えられるような力士になりたい」

 福崎真逢輝選手は、大阪で行われる3月場所で初土俵を踏む予定です。四股名はまだ決まっていないということです。
最終更新日:2025年2月10日 19:17