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鹿児島市の米盛病院「救命救急センター」開所式 重篤な患者を24時間受け入れ

2024年9月9日 18:37
鹿児島市の米盛病院「救命救急センター」開所式 重篤な患者を24時間受け入れ

 鹿児島市の米盛病院が8月、重篤な患者を24時間受け入れる救命救急センターに指定されました。与次郎地区に移転して10年の節目を迎える9日、センターの開所式が開かれました。

 開所式には県や市、病院の関係者など約30人が出席しました。

 救命救急センターは複数の診療科に渡る重篤な患者を24時間受け入れる医療機関です。県内では鹿児島市の鹿児島市立病院、鹿児島大学病院、奄美市の県立大島病院の3か所が指定されています。

 米盛病院の指定をめぐっては、県が職員の配置や病床数などが「国の指定要件を満たす」と判断し2023年、県の医療審議会に諮問。審議会での議論の末、塩田知事に慎重な判断を求める答申を出しましたが、8月1日付けで指定することを決めました。

 米盛病院の救命救急センターの病床数は30床で、集中治療室や初期治療から緊急処置まで1か所で行える救急室が備えられています。

(米盛病院 米盛公治院長)
「10年かけて救命救急センターになる、ならなければならないという強い意志をもってやってきた。そこにたどりつけたのには深い感慨がある」

(米盛病院救命救急センター  冨岡譲二センター長)
「救命救急でまず命を救う、専門的な治療を行い、リハビリをして元気に地域に帰っていただく。ここまでを完結してできる病院をこれからも目指していきたい」

 県によりますとこれまで人口100万人あたりの救命救急センターの設置の数は1.9か所で全国41位でしたが、米盛病院の指定で全国23位になったということです。