鹿児島市の武岡公園は都市計画決定から90年以上経っていますが、いまだに整備が行われていません。この武岡公園が、2030年3月の完成を目指して整備されることになりました。

　鹿児島市の武岡公園は1933年に「風致公園」として公園の区域や形を定める都市計画決定が行われました。都市計画が決定した後に公園区域が確定できなかったことや市街地の住環境の整備を重点的に行ったことなどから約90年着工が遅れています。
　
　5日開かれた鹿児島市議会の個人質疑で、鹿児島市は、2030年3月の完成を目標に整備を進めると明らかにしました。

（鹿児島市建設局・日高謙次郎局長）
「令和6年度末での土地の取得率はおよそ90%で7年度末には事業用地の取得を完了する予定」

　90年ごしの整備が実現する武岡公園。公園の広さは約4.9ヘクタールで展望所を設け市街地を一望できたり花や木など四季を感じられる空間ができる予定です。

　毎年冬に行われていた鹿児島市の天文館公園の「天文館ミリオネーション」についても取り上げられました。「天文館ミリオネーション」は2025年から廃止することが決まっています。今後について問われた鹿児島市の担当者は。

（鹿児島市観光交流局・中豊司局長）
「一定の事業目的を達成できたことから本イベントに代わる新たなイベントは計画していない」

　なお、イベントで使っていたLED電球については有効活用ができるように検討していきたいとしています。