アメリカのトランプ政権は、4日に発動したカナダとメキシコに対する25％の関税について、自動車への適用を1か月、猶予すると発表しました。

ホワイトハウスのレビット報道官は5日、4日に発動したカナダとメキシコに対する25％の関税について、3か国の貿易協定「アメリカ・メキシコ・カナダ協定」を通じて輸入される自動車については1か月、猶予すると発表しました。これに先立ち、トランプ氏はゼネラル・モーターズなどアメリカの大手自動車会社3社のトップと会談し、救済措置の要請を受けていました。

一方で、「4月2日には『相互関税』が発効する」とも強調し、4月までの一時的な救済措置との考えを示しました。また、トランプ氏は5日、SNSでカナダのトルドー首相と電話で会談し、関税発動の理由となった麻薬の流入について、カナダ側の対策が「不十分だ」と伝えたことを明らかにしました。