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詐欺相談の女性に対応した鹿児島南警察署の男性警察官 虚偽公文書作成の疑いで書類送検

2024年9月4日 19:01
詐欺相談の女性に対応した鹿児島南警察署の男性警察官 虚偽公文書作成の疑いで書類送検
 県内の女性(50代)が詐欺の被害に遭い警察に相談した際、適切な対応をされなかったとして2024年3月、対応した男性警察官を告発しました。対応した鹿児島南警察署の男性警察官が事実と異なる趣旨の書類を作成したとして虚偽公文書作成の疑い書類送検されていたことが分かりました。

 虚偽公文書作成の疑いで書類送検されたのは鹿児島南警察署の男性警察官です。

 告発をした女性によりますと2022年6月、詐欺の被害を3回に渡って鹿児島南警察署に相談した際、男性警察官から「個人間のお金の貸し借り」、「事件にならない」などとし、被害届けを受理されなかったということです。その後、女性は別の警察署に相談し被害届けは受理され、男(56)が逮捕・起訴されています。

 県公安委員会は2024年3月、「警察署の対応は適切さに欠けるものがあった」として鹿児島南警察署と対応した男性警察官に指導を行いました。

 また、女性が刑事事件として捜査してほしい意向を示しているのに対し、情報開示請求をした文書には「民事上の問題となる可能性を女性が理解している」などと事実と異なる記載があったということです。

 さらに、3回の相談のうち、1回分の相談した記録は残されていなかったということです。

 県警は8月「被害者の相談には被害者に寄り添った対応をするように」と全署に通知したということです。

 県警は「職員に対する虚偽公文書作成の告発があり刑事訴訟法の規定に基づき、当該職員を書類送検した。当該職員に対する処分については検察庁の処分等をふまえつつ適切に対応する」とコメントしています。