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全国ワースト「放置空き家率」 もし自分の家が空き家になったら?

2024年8月14日 19:35
全国ワースト「放置空き家率」 もし自分の家が空き家になったら?

 特集は少子高齢化などの影響で全国的に問題となっている空き家です。国の調査によりますと住宅全体に占める放置された空き家の割合は鹿児島が全国ワーストです。もし自分の家が空き家になったらあなたはどうしますか?

 7月、鹿児島市の住宅街で空き家の解体作業が行われていました。持ち主の水町道太郎さんは祖父母が住んでいた家をこの夏、手放す決断をしました。

(空き家主 水町道太郎さん)
「90歳を超えたあたりから認知症の兆候が出てきて、老人ホームに入ることになって」

 祖父母が老人ホームに入ってから1、2年程、手入れはしていたものの空き家の状態になっていたと言います。家族で話し合いを重ね、老人ホームの費用などのために売却することを決めました。

(空き家主 水町道太郎さん)
「よく遊びに来ていた家だったので、いざ解体して途中であるとか空き地になったのを見るとちょっと寂しい。父も育った家だったのでできれば残しておきたいという思いはもちろんあった」

 人口の減少や少子高齢化で今、空き家が全国的に増えています。国の調査によりますと全国の空き家の数は900万戸で前回に比べ50万戸増え過去最多となりました。住宅全体に占める空き家の割合でみると鹿児島は全国4位の20.4%。このうち使用の目的がない、いわゆる「放置空き家」の数は12万2200戸で住宅の総数に占める割合は13.6パーセントとなり全国でワーストです。理由は県外に転出した人が実家を残している、持ち主である高齢者が病院や福祉施設に入居するなどが挙げられています。

 誰でも自分ごととして考えなければならない空き家。家族や親類で集まる機会に自分たちの思い出が詰まった家をどうしたらよいか話し合ってみてはいかがでしょうか。

(詳しくは動画をご覧ください)