マイナンバーカードに運転免許証の情報を書き込んだ「マイナ免許証」の運用が24日から始まりました。初日、切り替える人はどれぐらいいたのでしょうか？また、マイナ免許証に切り替えるメリットはどんなものがあるのでしょうか？

　24日朝、鹿児島市の交通安全教育センターを訪ねました。

（内田直之キャスター）
「運転免許の更新のため訪れた人が列を作っていましたがちょうど今、入口が開きました。センターの中へ入っていきます」

運用が始まったマイナ免許証。これまでと違う変化がありました。

（内田直之キャスター）
「1人1人、入口で説明してこれからマイナ免許証が使えるようになったとお知らせしていますね」

センターの入り口で配られていたものは。

（内田直之キャスター）
「それぞれどんな違いがあるか細かく記しています。お知らせを入り口で配ることで待ち時間にしっかり確認してくださいと伝えていました」

　マイナンバーカードのICチップに免許の情報を記録する「マイナ免許証」。保有する形で更新の手数料が変わります。センターの至る所にマイナ免許証をPRするポスターが貼り出されモニターにはマイナ免許証のメリットなどを紹介する映像が流されていました。センターで、マイナ免許証に切り替えた第一号の人は元鹿児島県警の方でした。

（マイナ免許証に切り替え第一号の人）
「（第一号は）気持ちいいですね。せっかくだから興味本位で来ました」

　この男性はマイナ免許証と運転免許証の2枚持ちを選択。運転免許証は車の中に置いて、マイナ免許証を持ち歩くということでした。

（マイナ免許証に切り替えた女性）
「早く1枚にしたいという思いで来ました。カードもなくなって欲しい。全部スマホにして欲しい」

マイナ免許証のメリット、そして、注意点を徹底解説します。

（内田直之キャスター）
　免許証を保有する形は3種類あります。マイナ免許証に切り替えてこれだけを持つ場合、マイナ免許証と運転免許証の2つを持つ場合、そして、これまで通り運転免許証だけを持つ場合。更新の手数料がそれぞれ違います。マイナ免許証だけに切り替えるのが最も安くなっています。

　では、マイナ免許証を持つメリットです。まずは、住所変更が楽です。市役所などで変更するだけでいい。警察署で運転免許の住所を変える必要がありません。自治体の職員や学校の先生など転勤が多い人は助かるはずです。また、免許を更新する際の講習をオンラインで受けることができます。ひと昔前では考えられなかったサービスですが、視力検査や写真の更新などはセンターで行う必要があります。それから、更新の手数料が安いことが大きなメリットだと言えそうです。

　デメリット、注意点も確認します。まずは、見た目がマイナンバーカードと一緒なので免許の情報が見た目ではわかりません。更新の時期は注意が必要です。それから、マイナンバーカードの有効期限が切れた場合、免許の情報が消えてしまい再び、手続きが必要です。最悪の場合、免許不携帯ということになりかねません。今年の秋ごろまでにはシステムが改善されるそうですが不安な方はマイナンバーカードを更新した後にマイナ免許証に切り替えましょう。

　一方、24日からパスポートの新規の申請がオンラインでできるようになりました。これまで新たな申請には戸籍謄本の原本が必要でしたがマイナンバーカードを使うことで必要がなくなります。オンラインで申請ができるので窓口に行くのは受け取る時の1回で済みます。また、申請の手数料も割安になるということです。
　
　保険証に続いて運転免許もマイナンバーカードに紐づけられました。当然、便利さはアップしますがその分、紛失した時の大変さも大きくなります。管理はしっかりしましょう。