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警察官によるストーカーや盗撮事件の原因に「特権意識があるのでは?」県議会での追及に本部長は

2024年9月24日 19:48
警察官によるストーカーや盗撮事件の原因に「特権意識があるのでは?」県議会での追及に本部長は

 県議会では24日も県警の一連の不祥事についての追及が相次ぎました。野党会派の県民連合は強い調査権を持つ百条委員会を設置する決議案を議長に提出しました。

 24日開かれた県議会の一般質問。無所属の橋口住眞議員が警察官によるストーカーや盗撮などの性犯罪が相次いだ原因について「特権意識があるのでは」と質しました。

(野川明輝県警本部長)
「根拠なく安易に自己を正当化するなどの身勝手な考えが共通項として認められるが、特権意識を持っていることが特段の理由とは考えていない」
(橋口住眞議員)
「警察官が身勝手な行為で巡回連絡簿を悪用する。身勝手と言う理由で済まされるものではない」
(野川明輝県警本部長)
「窃盗や粗暴犯がそもそも絶対数として多い中で警察においてはそうした事案があまりなくむしろなぜか性犯罪が散見される。アウトとセーフの線引きが明確なものは事案としておきにくく、アウトとセーフの線引きが自分の中で正当化する要素があるものは事案が発生しやすいと評価している」

 野川本部長は外部の有識者による職員研修を行うなど再発防止策を進めると説明しましたが、橋本議員は「倫理教育の強化だけで身勝手な行為はなくなるのか」と糾弾しました。

 県警の一連の不祥事を巡り野党会派の県民連合に所属する議員7人は強い調査権を持つ「百条委員会」を設置するための決議案を議長に提出しました。

(県議会松里保廣議長)
「この件につきましては非常に県民の関心がございますし重要な問題ですので丁寧に対応を議会でしていきたいと思います」

 調査内容は不祥事が続発する要因や再発防止策の実効性などについてで、
「司法権に関するものを除く」としています。

「百条委員会」の設置を巡っては、最大会派の自民党が元幹部の公判前であることから賛成しないことを決めています。

(県民連合福司山宣介会長)
「閉会中も含めて色々議論してきた。一般質問でも先だっての代表質問でも取り上げた。しかし真相究明するところにはなかなか至らないしそれが各事案ごとに明らかになってこそ再発防止策も出来ていくものと思う」

福司山会長は「これまで会派ごとに検討してきたが全員での議論が必要」として全員協議会の開催を呼び掛けるとしています。

最終更新日:2024年9月24日 19:48