【郷土料理も値上がり】秋の味覚・サケとイクラ使った「はらこ飯」 物価高の影響「はらこ飯」にも(宮城)
宮城では、秋の味覚「はらこ飯」のシーズンを迎えている。
材料のサケの入荷は、不漁だった去年に比べて今年は順調だというが、物価高の影響が「はらこ飯」にも出ている。
キラキラと輝くイクラに厚みのあるサケが乗ったはらこ飯。
伊達政宗にも献上されたという亘理町荒浜地区が発祥の郷土料理だ。
安斎アナウンサーリポート
「いただきます。イクラがプチプチと口の中ではじけます。サケの切り身もふわふわで。ご飯にも味が染みていて、まさに秋の味覚です」
毎年この時期になると、町内至る所でのぼりが立ち、多くの観光客がその味を求めて訪れる。
亘理町のこちらの店では、9月2日から「はらこ飯」の販売を始めた。
連日多くの人が秋の味覚を買い求め、4日は午後1時前に店頭販売分が完売となった。
安達魚店・安達裕紀さん「だいたいお昼前くらいには早い時には完売。平日は100~120個、土日は(それぞれ)400個弱。半分以上は予約」
こちらの店の「はらこ飯」弁当は、去年より100円値上げして1600円で販売している。
安達魚店・安達裕紀さん「魚やイクラ、ここ1年くらいは資材も値上がりして。2年前までは1300円でやっていて、去年で1500円、今年は100円上げて1600円」
「はらこ飯」に欠かせないサケを仕入れる北海道では、不漁だった去年と比べ今年は今の所入荷量も、価格も安定しているという。
しかし、「はらこ飯」を詰める折り箱やイクラを入れるパック、割り箸、包装紙まであらゆる資材が去年と比べて1割値上がり。
調味料や光熱費などの値上がりも、影響した。
購入した人「(弁当を)5つです。(値段が上がったが)全然なんとも思わない。(値上げされても)買います。郷土料理なので、絶対にないと(ダメ)」
安達魚店・安達裕紀さん「これから寒くなると、もっと脂も乗って美味しくなってくるので、最初に来た方もまた10月11月に是非来て欲しい」
「はらこ飯」は11月いっぱい提供予定で、亘理町では各店の「はらこ飯」を食べてスタンプを集めると宿泊券などが当たるキャンペーンを今年も開催している。