<耐震性高める『構造スリット』施工されず>大手ゼネコン・清水建設が仙台市内に建てたマンション 市が清水建設に対し報告求める
大手ゼネコンの清水建設が仙台市内に建設したマンション1棟で、耐震性を高める『構造スリット』が施工されていないことが見つかった問題で、仙台市の郡市長は清水建設に対して報告を求めていることが分かった。
仙台市・郡和子市長
「本市として、関係部局には施工業者にいろいろと話を聞く必要があるということでヒアリングを行ってもらいました。安全性を確認して報告するよう求めたところ」
16日、仙台市の郡市長は、清水建設に対して、安全性などの報告を求めていることを明らかにした。
清水建設東北支店によると、施工不良が見つかったのは20年以上前に建設された仙台市内のマンション1棟。
一部の部屋で発生する結露やカビの原因について、清水建設と管理組合が調べる中で、耐震性を高めるために柱と壁などの間に入れる『構造スリット』が施工されていないことが分かったもので、調査した85か所のうち74か所に及ぶという。
清水建設は「当時の詳しい経緯は不明」としていて、管理組合と調整のうえでなるべく早く『構造スリット』の問題を是正する工事を行うとしている。
また、前田建設工業が仙台市内で施工したマンションでも『構造スリット』に関する問題が指摘されていて、仙台市が同じく安全性の報告などを求めている。