<11月に“新ノリ”として収穫へ>ノリの種付け作業始まる 宮城県有数の養殖ノリの産地・石巻市で(宮城)
宮城県内有数の養殖ノリの産地・石巻市で、ノリの種付け作業が始まっている。
石巻市渡波にある漁協の施設では、地元のノリ生産者が総出で種付け作業に追われていた。
10基ある直径2メートル余りの水車に、養殖用の網を巻き付けて、ノリの胞子が入った水槽に漬けていく。
去年の石巻湾での生産量は、海水温が高かった影響で例年の7~8割だったが、今年は例年並みの生産量を目指しているという。
宮城県漁協石巻湾支所・阿部泰輔ノリ部会長
「今年も高水温だと思うんですよね、どのように工夫しながらやっていくかが今後の課題」
3~4分ほど水車で回した網は、顕微鏡で胞子が付いたことを確認する。
このあと、網は2週間ほど波の穏やかな松島湾で胞子を定着させてから、石巻湾の養殖場に移され、11月上旬には新ノリとして収穫されるという。