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<一針一針力を込めて>たたみを一定時間内に手で縫い上げその正確さを競う(仙台市)

2024年6月17日 19:45
<一針一針力を込めて>たたみを一定時間内に手で縫い上げその正確さを競う(仙台市)

一畳のたたみを一定時間内に手で縫い上げその正確さを競う大会が、仙台市で開かれた。

宮城県庁のロビーに大きなシートを敷き、製作途中の畳が6枚並ぶ。

この大会は、年々減少する畳職人の技を継承しようと、東北各地の職人を招き開いたもので、新型コロナの影響などで8年ぶりの開催となった。

参加したのは、国家資格「1級技能士」を持つ40代を中心とした職人たちで、4時間かけて1畳のたたみを全て手作業で仕上げる。

審査のポイントは、間隔が均一が縫い目、正確な寸法、制限時間内に作り上げること。

宮城県内の畳職人は、この10年間で半減しているそうで、伝統の技を継承しようという参加者たちはピンと張りつめた空気の中 一針一針力を込めて縫い上げていた。

宮城県代表・齊藤直人さん
「シーンと静まり返った静寂な中で競技する緊張感。普段から仕事でやっているが、本番は一味違う。昔から続いてきたものをベースに、今どきの畳もバランスよく伝えたい」

17日の大会では、最優秀選手として福島県代表の橘内直也さんが選ばれた。
全国大会は、再来年開かれることになっている。