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手紙が一律110円に 今年最大規模の「値上げラッシュ」いま家計の味方になってくれる食材は?

2024年10月1日 19:30
手紙が一律110円に 今年最大規模の「値上げラッシュ」いま家計の味方になってくれる食材は?

石橋幸典 記者
「郵便料金もきょうから価格が変わり63円だった通常はがきは85円に引き上げられます」

手紙は30年ぶりの値上げ 84円(25gまで)・94円(50gまで)→一律110円

日本郵便は10月1日から郵便料金を変更し、ハガキは63円から85円に。
定型の手紙は25グラムまで84円、50グラムまで94円だったところ、50グラムまでの統一料金として110円に値上げした。
手紙の値上げは30年ぶりで、背景にあるのは郵便利用の減少と人件費や配達コストの増加だという。

民間の調査会社、帝国データバンクによると、今月から値上げされる食品は2911品目にのぼり、今年に入って最も多くなった。

背景にあるのは原材料高騰や人件費の増加で、なかでも「酒類・飲料」の値上げは1362品目。「加工食品」は673品目にのぼる。

相次ぐ値上げに仙台市内では…

街の人
「この前まで例えば100円150円とかで買えたものが倍近く上がっているし、下がっているのを探すのはもう無理な感じ」
「ポイント3倍デーとか7倍デーとか、そういう時にバンと買ってポイントを貯めて、ちょっと遅くいって見切り品とかそういうのを買ったり」
「給料上がらんのに価格ばっかり上がって、生活大変ですよね」
「お小遣いは昔から言われてますけど、下げられてもう生活できないんで。それは(家庭内の)交渉次第でやってます」
「大学のコンビニとかも結構値段上がってて、ちょっと節約しないといけないなみたいな感じあります。お昼ご飯は自分でおにぎり握って食べたりとかはしてます」

物価高の味方になってくれる食材は…

物価高に対してそれぞれが工夫を凝らすなか、味方になってくれる食材もあるよう。

いたがき 朝市店 森俊之 青果マネージャー
「今だったら安定的な人参、玉ねぎ、じゃがいも、これは非常にお買い求めやすくなりました」

仙台朝市のこちらの青果店によると、トマトやナス、キャベツなどは例年より3割から5割ほど高くなっているが、ニンジンや玉ねぎ、ジャガイモは北海道からの入荷が安定し、例年と変わらない価格に落ち着いているという。

いたがき 朝市店 森俊之 青果マネージャー
「お買い求めしやすいものを使う。それをメインとして、あとその他にちょっとこれ足してこれ足してで、トータル的にこのくらいだったらまだなんとかなるね、みたいに。そういうバランスのいい買い物をされた方がよろしいかと思います。全てが高いわけではないですから」

さまざまな値上げに悩まされるなか、買う物の取捨選択が物価高騰に対応する1つのカギになるかもしれない。

一方で、価格だけでなく、賃上げも進められようとしている。
県内では10月1日から最低賃金が「973円」になり、これまでより50円アップしている。