宮城・柴田町で義理の父親を殺害した罪などに問われている2人の裁判員裁判で、仙台地裁は長男の妻に懲役28年、二男に懲役20年の実刑判決を言い渡した。

この事件は、去年4月、柴田町で村上隆一さん（当時54）が包丁で刺され殺害され、長男の妻にあたる敦子被告と二男の直哉被告が殺人などの罪に問われていたもの。

これまでの裁判で、検察側は「直哉被告を殺害に仕向けたのは霊媒師JUNになりすました敦子被告」と主張する一方、弁護側は「殺害を指示されたのは霊媒師であって、敦子被告との共謀はない」と、それぞれの主張が分かれていた。

そして25日、仙台地裁は「携帯電話の通信履歴などから敦子被告以外がJUNとは考えられない」などとして、敦子被告が霊媒師JUNであると認め、敦子被告に懲役28年、直哉被告に懲役20年を言い渡した。