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【<ANA>の機体誘導を<JAL>のスタッフが…】「全日空」と「日本航空」 企業の枠超え『空港の地上業務スタッフ』の業務効率化に取り組む スタッフの人手不足に対応(仙台空港)

2024年5月14日 19:55
【<ANA>の機体誘導を<JAL>のスタッフが…】「全日空」と「日本航空」 企業の枠超え『空港の地上業務スタッフ』の業務効率化に取り組む スタッフの人手不足に対応(仙台空港)

空港での地上業務を行うスタッフの人手不足に対応するため、全日空と日本航空は作業資格を相互に承認し業務を効率化させる取り組みを、仙台空港でも14日からスタートさせた。

14日午前の仙台空港。

白壁里沙子アナウンサーリポート
「駐機場に入ってきたANAの機体を誘導するのはJALのベストを着たスタッフです。企業の枠を越えたハンドリング運用で業務の効率化を図ります」

全日空と日本航空では、4月から全国10か所の空港で航空機の誘導やベルトローダーの運転などの地上業務を行うグランドハンドリングのおよそ100ある作業資格のうち、7つについて相互承認を始めている。

今回の取り組みは、1社の資格を持っている場合、両社の違いを確認する座学を受ければもう一社の資格を与えるものだ。

これにより、訓練時間の短縮や業務の効率化が見込まれ、14日から仙台空港でも運用が始まった。

地上業務を担う日本通運・千葉晃史さん
「ANAとJAL両方きょうは降りましたが、緊張感をもって作業することができました」

日本通運株式会社仙台空港総代理事業所・鈴木浩司課長
「今は7つの資格ですが、これから拡大することで大きな時間を削減できるし、ライン導入(スタッフの現場投入)も早期に実現できる」

グランドハンドリングのスタッフは、コロナ禍の航空需要の減少で離職者が相次いだが、コロナ後は利用客の増加で需要が高まり、両社では共通化できる資格を増やしていきたい考えだ。