宮城で天然アコヤガイ初確認「まさかいるとは思っていなかった」真珠養殖の可能性検討へ
村井嘉浩 知事
「このたび宮城県沿岸において天然のアコヤガイの生息が初めて確認されました」
これは、23日の定例会見で村井知事が明かにしたもの。
今年10月下旬、石巻市竹浜の養殖カキにアコヤガイに似た二枚貝が付着しているのを漁業者が見つけ専門家によるDNA鑑定で今月17日にアコヤガイであることが判明した。
県水産技術総合センターアコヤガイは、殻の高さが10センチほどでその大きさからひと冬を越していると見られる。
県内の沿岸では今月20日時点で26枚のアコヤガイが見つかっていて、石巻市にある県の水産技術総合センターで飼育されている。
アコヤガイは真珠の養殖に使われる二枚貝で、海水温が12度を下回ると死滅してしまい太平洋側ではこれまで千葉県沖が生息の北限とされていた。
温暖化の影響で海水温が上昇し生息範囲が北に広がっているという。
県水産技術総合センター 養殖生産チーム 武川淳司上席主任研究員
「今まで宮城県内でアコヤガイ見られたことがありませんでしたから、まさかいるとは思っていなかったのでびっくりました。水温が高くなっているアコヤガイが生息できる環境に たまたま2年ぐらいなっているのかなと」
県は海水温に耐えられるかなどを調べ、5年10年のスパンで養殖の可能性を検討していくという。