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<慰霊>86年前の台風で氾濫警戒のために出動し殉職 角田警察署の警察官2人(宮城)

2024年8月30日 17:28
<慰霊>86年前の台風で氾濫警戒のために出動し殉職 角田警察署の警察官2人(宮城)

86年前の台風で氾濫警戒のために出動中、殉職した角田警察署の警察官2人の慰霊祭が、30日行われた。

2人が殉職した場所の近くにある慰霊碑には、角田警察署の署員らが参列し、黙とうを捧げた。
殉職したのは、当時の角田警察署の館山千治署長と佐藤喜代松巡査部長。

2人は、86年前の1938年(昭和13年)9月1日、台風による豪雨で阿武隈川の堤防が決壊する恐れがあるとして、支流の小田川を船で現場に向かう途中、激流にのまれ命を落とした。

角田警察署・長沢博一署長
「当時もきょうと同じように台風が来ていて、ご自身の任務というのもおありだったんでしょうけど、それを完遂できず、さぞかし無念だったであろうと」

参列者は、殉職者の冥福を祈るとともに、地域の安全を守るという責務の大切さを、改めて胸に刻んでいる様子だった。