「農家は喜ぶけども消費者は出費が多く…複雑な気持ち」米の概算金は去年比37.5%UP 生産コスト高止まりふまえ
4日、JA全農みやぎは新米の集荷の際に農家に対して支払う「概算金」を発表した。
主力品種の「ひとめぼれ」は60キロあたり1万6500円で去年より4500円、37.5%高くなった。
またササニシキやだて正夢も去年より4500円引き上げとなっている。
JAは「新米は全国的なコメ不足で前倒しの消費が見込まれる一方、価格高騰による消費減少も想定される」とした上で、「肥料や農業機械の燃料代など生産コストの高止まりを踏まえ、生産者が今後も生産継続ができる適正な金額とした」となどと引き上げに理解を求めている。
町の人は
「今コメが順調にとれてるのに、なんであんなに値上げするのかしらと思う。
「お母さんが言ってました高くて大変だと。パンだけじゃお腹いっぱいにならないので」
消費者が心配するのは店頭でのコメの品薄状態。
町の人は
「大変です。私の方から東京にいる娘に送ったりするので。向こうはないですから
「もう無くなるので、何軒かスーパー回ってるけど昨日もなかった」
こちらは仙台市内の専門店。
新米の店頭価格も上昇が見込まれるという。
米工房いわい 岩井宏太会長
「一般の小売価格が5キロで500円程度値上がりになると思います。農家は喜ぶけども消費者は出費が多くなる。我々としてはしょうがないのかな…複雑な気持ち」
こちらの店では新米が出回れば現在のコメの品薄状態はいずれ落ち着くのではと話していた。
コメの概算金について2014年からみていくと10年前は8400円。
徐々に上がっていったものの2021年は新型コロナによる外食需要の落ち込みでガクンと下がり、そこからは回復基調。
この4500円という「上げ幅」は過去最高だという。